ブルーノオト

国内バスケットボールをメインフィールドに活動中。フリーのライター/編集者、青木美帆のブログです。

仕事実績(2020.4.21更新)

参考までに、これまでにどんな媒体でお仕事をしてきたかをご紹介させていただきます。 (★は現在も比較的動いている案件。近々の仕事から昇順で並べています)

寄稿した原稿や仕事の詳細は 「aworks」のカテゴリーで報告しています。こちらもご参照ください。

 

バスケットボールの仕事

●編集

JBA会員会報誌「TIP OFF」(クロススポーツマーケティング

バスケットボールサミット(カンゼン)

ウインターカップ選手名鑑(スクワッド)

Standard神奈川(創芸社→ノースショア)

StandardNEXT(ノースショア)

高校バスケインターハイ選手名鑑(日本スポーツ企画出版社

JBPA会員誌「JBPAマガジン」(日本バスケットボール選手会

中学・高校バスケットボール(白夜書房

 

 

●執筆

<ウェブサイト>

Number web文藝春秋

BS12「水曜バスケ!」番組ホームページ内コラム(BS12)

4years. | まるごと大学スポーツのデジタルメディア 朝日新聞社

NBA Rakuten 楽天

the ANSWER(Creative2)

バスケットボールキング(フロムワン

バスケットボール・スピリッツ(アートグラフィック新潟)

バスケット・カウント(ティ・アンド・エス

スポーツナビ

J-Sports

日本バスケットボール協会

Cager

insideNBL

 

 <刊行物>

青春サプリ。心が元気になる、5つの部活ストーリーポプラ社

 →kindle版、5月末まで半額キャンペーン中!

週刊ヤングジャンプ「GO! ニッポン!AKATSUKI FIVE」(集英社

★高校生新聞(スクールパートナーズ)

★ダブドリ(旺史社)

パラリンピックジャンプ 辻直人×古澤拓也対談(集英社

FLY NBAジャパンゲーム別冊 馬場雄大×井上雄彦対談(トランスワールドジャパン)

B.LEAGUE完全ガイド2019-20(コスミック出版)

茨城ロボッツ オフィシャルファンブック

週刊SPA! 日本×アメリカ戦プレビュー(扶桑社)

B.LEAGUE 2018-2019 公式ガイドブック(文藝春秋

ウインターカップオフィシャルプログラム(日本バスケットボール協会

ウインターカップ2018 「熱冬グラフィティ」(文化工房)

Standardシリーズ(山口北州印刷)

ジュニアバスケットボールマガジン(ベースボールマガジン社

横浜ビー・コルセアーズ ゲームデープログラム

スポーツイベント・バスケットボール(グローバル教育出版)

 

 

バスケットボール以外の仕事

★日刊スポーツ(食育サイト「アスレシピ」&紙面執筆)

野村證券(80年代生まれ向けサイト「EL BORDE」執筆)

コープ共済(子育てサイト「mamaomoi」執筆)

Yahoo!JAPAN(「FQ(Futuer Questions)」執筆)

BIGLOBE(「エンジョイ!マガジン」「しむ暮らし」執筆)

ベースボールマガジン社(数媒体で執筆・編集など)

朝日新聞出版(Reライフマガジン「ゆとりら」執筆)

NTT ドコモ(日経電子版特集のコピーライティング→日経電子版広告賞大賞受賞

イースリー(「サカイク」執筆) 

 

【仕事報告】FLY NBA JAPAN GAMES 2019 Special Edition

 

バスケットボールカルチャーマガジン「FLY」のNBA JAPAN GAMES 2019特別号にて、漫画家の井上雄彦さんと、ダラス・マーベリックスの馬場雄大選手の対談を担当させていただきました。

 

 

井上先生もツイート!(「ダンク侍」、原稿内に盛り込みたかったなあ。反省。)

 

別の媒体で一度面識があるだけあって、とてもスムーズに始まったこの対談。お2人はどこか感覚が似ているところがあるのか、話がなにげなくさりげなく、すーっと深いところに入っていていました。

なんだかもう私はただただ圧倒されてしまって、ファシリテーターというよりただ2人の話を聞いてるだけの人に成り下がっていました(笑)。

 

スラムダンクに出てくる谷沢くんは「アメリカの空気を吸えば高く跳べると思っていた」と絶望していたけれど、馬場選手はずっとアメリカを意識して日本で力を磨き、サマーリーグアメリカの空気を吸って、高いところに飛んで行った。

日本バスケ界のタイムラインが、スラムダンクが「こんなの実際はありえないでしょ」と批判されていたころから20年が経ち、井上先生が想像していた以上の未来に向かって進んでいること。いまだにときどき、不思議になります。

 

 

対談の翌々日にダラスに渡った馬場選手は、NBAルーキーの登竜門とされる(?)ダンスコンテストで優勝! もうあとはプレーで結果を出すだけです。

ロスター争いは熾烈ですが、井上先生がおっしゃっていたように自らの「旗」を見失わなけことができれば、必ず道は見えてくるはずです。がんばれ、馬場選手!

 

こちらの増刊、NBA JAPAN GAMESの会場だけでなく、楽天ブックスでも取り扱いがあります。他のページも読みごたえ&見ごたえ抜群なので、ぜひご購入を!

books.rakuten.co.jp

 

【仕事報告】川崎ブレイブサンダース 2019-20コンセプトムービー

 

youtu.be

 

川崎ブレイブサンダース2019-20シーズンのコンセプトムービーに、選手のコメント録りという形で協力させてもらいました。

こういった案件を受けるのは初めてで(しかもわりと依頼が急だった)、これで大丈夫だろうかとおそるおそるの一発録りでしたが、映像や構成との相乗効果で素敵な作品に仕上げていただき、ほっとしました。

今季にかける選手とクラブの気合いを、バシバシ感じとってもらえると思います。

 

ブレイブサンダースは今季からデザインコンセプトも一新。

ポップ、スタイリッシュ、モダン!(表現がこれで合ってるかは不明)

ちょうど昨日がホーム開幕戦でしたが、会場で流れる映像の数々も、めちゃくちゃかっこよかったです。

 

川崎ブレイブサンダース定点観察2018

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誰も教えていないのにこのポーズである

 

※インカレとウインターカップの間の一週間に見事にインフルエンザを発症し、「作者急病」で延期させてもらった(すみません)川崎ブレイブサンダース アドベントカレンダー用の記事です。 

 

せっかくなので去年に引き続き、とどろきアリーナまでチャリで●分在住の物書き青木が今年体験した、ブレイブサンダースのあれこれをご紹介しようと思います。ちなみに去年の投稿はこちらです。

 

●保育園

・息子が通う保育園の同じクラスには、明らかに今でもバスケをやっているだろうお父さんが2人いる。なんとかサンダース普及活動をしたいと思い、イベントのたびにballaholicのTシャツを着たり息子にレプリカユニフォームを着せたりしているが、アクションは今のところなし。

 

 ・9月に催した保護者交流会で、「川崎ブレイブサンダースって知ってますか~?」と尋ねたところ、誰も手を挙げず…ちーん…。「もし気になったら声かけてくださいね」みたいな生暖かい言葉をかけてその日は布教活動を断念。

 

・運動会は意気揚々とレプリカユニフォームで参戦。スポーツアンテナの高い担任の先生(斎藤学フロンターレに移籍してきましたねという世間話をした)に「あ、ブレイブサンダースだね」と気づいてもらい、息子はうれしそうにしていた。他の保護者の方にも「これがブレイブサンダースですか?」と話しかけてもらい、去年より知名度が浸透して何よりだと思った(去年は誰も何も言ってくれなかった…)。

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フロンターレのユニフォームを着せようとしたが「これがいい」と譲らず

 

 

・12月頭の横浜戦。グルメフェスタに出店したコ・ピーピーのグリーンカレーを食べるために早出してきたところを、声をかけられる。なんと! 同じクラスの!! お母さん!!!! フロサポで等々力競技場にはよく行くと聞いていたけれど、この日は家族総出で初サンダースだったとのこと。感激。翌朝クラスにいた息子さん(2歳)に「サンダース面白かった?」と尋ねたが、返答は要領を得なかった。お母さんの感想を早く聞きたい。

 

●家族

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ロウル氏とアイリス嬢と写真を撮る

・今季は近所に住む義両親、義妹、近くはないが誘ったら来る母と、家族を巻き込んで何回か観戦に訪れている。こういう仕事をしているのに、今まではお金を払う&誰かを招いて試合を見に行こうなんて考えもしなかった。コア層でない人を誘っても楽しめるだろうという気持ちになるのは、やはりプロ化の影響なんだろうなと思う。アグレッシブな義母はマクリンのフリースローを見て「私のほうが入るんじゃない」などのたまっていた。

 

・基本的に楽しんで観戦してくれているようだが、高齢者にとっては音響が大きすぎてしんどいらしく、耳栓の導入を真面目に検討している。息子をヒザに抱えて試合を見ていても、彼が何を言ってるのかがまったく聞き取れない。それくらい音が大きい。ただセク山さんのDJタイムは最高に楽しい。アリーナスポーツは難しい。

 

・我が家のトイレの壁にはブレイブサンダースのポスターが貼られており、息子は大きいもののたびに「これはニックで~ハセガガ(長谷川)で~バンバン(バンバ)で~」とひとしきり確認している。昨日は風呂場で柚子をボールに見立て、ノールックパス→鼓舞の手を叩く→細かいステップを踏む→シュートという一連の動きを繰り返していた。なんのシーンなのかさっぱりわからないが、彼なりに昨日の名古屋戦を見て感じたことなのだろう。母は感動した。4Q~OTは寝てたけど。

 

●その他

フロンターレ一色だったうちの近所の商店街(の小さな一筋)に、最近ブレイブサンダースのバナーが飾られるようになった。大変クラシックな氷屋の窓にブレイブサンダースのポスター。商店街の人気店も、会場でコラボグッズを販売するようになっている。開幕節に元沢社長とお話しした時に「あそこらへんはもっと関係を強化したいんです」とおっしゃっていたが、着々と進んでいるようである。

 

さて、2019年。川崎市民である我らの生活に、ブレイブサンダースはどのように関わってくるのだろう。早く保育園の先生と試合結果で盛り上がりたいし、商店街のおばちゃんたちが「ユウマは相変わらずかわいいわね」とか言ってるのを聞きたい。サンダースジュニアの動きもいい加減気になるし(まだ取材に行けていない)、そろそろ「ファイト!フロンターレ」的番組が始まってもいいのではないだろうか。

 

大企業の工場跡にタワーマンションや商業施設が立ち並び、新たな顔を見せている近年の川崎市東芝の手を離れたブレイブサンダースもまた、この町の「今」を象徴する存在のようにも感じる。まっさらの土壌はまだ空きスペースだらけ。ここに何をデザインし、何十年先も愛されるクラブになっていくのだろう。取材者として、そして市民として、引き続き見つめていきたい。

女子3x3ツアー「3W」と矢野良子選手の思い

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9月29日、3x3女子ツアー「3W(トリプルダブル)」横浜市にある大型商業施設「トレッサ横浜」で開幕しました。

発起人はアテネ五輪にも出場した名シューター、矢野良子選手。昨年より3x3に転向し、3人制で再びオリンピックを目指しています。

 

「Women」「Win」「World」の頭文字をとって名付けられた3W。クロススポーツマーケティング主催の「3x3.EXE」、JBA主催の「Japan Tour」に続く3つ目の3x3大会を矢野選手が立ち上げた理由はシンプルです。MCに主催者としてのコメントを求められ、少し冗談めかしてこう話しました。

「私は東京オリンピックに出たくて3x3に転向しました。でも、もっと試合数をこなさないとオリンピックには出られないし、結果も残せません。言ってしまえば私自身のためにリーグを立ち上げました(笑)」

 

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地区予選(アジア予選)の上位国にオリンピックの出場権が与えられる5人制に対し、3人制はFIBAランキングの上位から出場国を決定するというシステム。それまでの国際大会での成績がすべて関わってくるのです。

2018年9月29日現在のFIBAランキングは男子が3位(すごいぜ!)に対し、女子は12位。何位までに東京五輪の出場権が与えられるのかは現状不明ですが、できるだけ高いランクのほうがいいに越したことはありません。

しかし、競技に専念できるプレーヤーが矢野選手しかおらず(矢野選手は3x3プレーヤーとしてトヨタ自動車とアスリート契約を結んでいます)、シーズンが4カ月間、ツアー日数が20日に満たない状況で強化の底上げを望むのは厳しいのが現状でした。

「これは自分が動かなきゃだめだな」。そう考えた矢野選手は新ツアーの立ち上げに奔走しました。トレーニング以外の時間を使って企画書を作り、協力企業を探し…。「昨日も会場決めのために人と会っていたんですよ」と笑って教えてくれました。

 

構想から約1年をかけて誕生した3Wは、10月から4月までの6カ月間、12回の1dayトーナメントとランキング上位チームで争われるファイナルの計13回が都内近郊で開催される予定です。Japan Tourも.EXEも開催されない半年間の空白の時間を使って、選手たちは3x3の実戦経験を積むことができます。

 

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この日は朝から天気が悪かったこともあり、会場のトレッサ横浜には多くの買い物客が来場し、多くの人が足を止めてプレーを見ていました。学生時代はバスケ部だっただろうお父さんが奥さんや子どもにルールを教えたり、小さな女の子がシュートが入るたびに飛び跳ねたり、一心不乱にスマホで撮影したり…。

矢野選手は「男子のほうが華やかかもしれませんが、胸に届くものはあると思います」とちょっと悔しそうでしたが、ドライブ、シュート、そして生き生きとした表情など、バスケットボールの本質といえる部分は、初見のお客さんにも大きなインパクトとして伝わっていたと感じました。

 

***
次ラウンドは10月14日、渋谷ストリームで開催されます。エントリーはまだ受付中とのこと。参加費は無料。ドリンクやお弁当、テーピング&トレーナーによるケアなども提供されます。

 

【あわせてチェック!】

 3W公式サイト

→文字通り、公式サイトです。ツイッターアカウント( @3wDouble )も要チェック!

 

矢野 良子 (@ryokoyano) | Twitter

→矢野選手の個人ツイッター。コラボなどの提案窓口もこちらだそうです。

 

Wリーグから3x3へ転向。オリンピック出場に選手生命をかける矢野良子の生き方

→小永吉陽子さん( @y_takefield )による矢野選手のインタビュー記事。3x3転向の経緯や思いなどがバッチリわかります。後編も。

  

【東海インターハイ】プレビュー記事&お役立ちサイトまとめ

いよいよ明日はインターハイの開会式ですね。わくわくですね。

私も1回戦から取材に行く予定ですが、体育館がちゃんと冷房が効いているか、男子のメイン会場になる一宮総合体育館まで定刻でたどり着けるかが心配で仕方がありません。

※愛知はあまり道路事情がよくないそうで、体育館周辺も渋滞が多いことで有名とか。かといって駅から歩ける距離でもありません(昔行ったことがありますが、体育館から最寄り駅までタクシーで3000円くらいかかりました)。

 

●プレビュー記事まとめ

さて、明後日からの試合開始に先駆け、バスケットボールキングさんにプレビュー記事を寄稿しました。本数がかなり多くなったので、こちらからまとめて読めるようにしてみました。

どれもサクっと読めるような文字数設定なので、ぜひ大会前の予習を兼ねて読んでみてください。

 

 

■男子展望

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■男子注目チーム

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■男子注目選手

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■女子注目チーム

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■女子注目選手

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●大会期間中のお役立ちサイト

試合を見たくなった!でも現地観戦はできない! そんな人のために、大会の様子を随時追える、便利なサイトもまとめておきました。部活やお仕事の合間に、ぜひチェックてみてください。

 

平成30年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技 | バスケプラス - Basket Plus -

愛知県高体連バスケットボール部専門部の速報ページです。全試合のボックススコア&戦評が随時公開されます。

 

inhightv.sportsbull.jp

無料で試合が配信されるありがたいサービス。1回戦から決勝まで、会場に行かずともバッチリ見られちゃいますよ~!

 

basketballking.jp

お世話になっているバスケットボールキングさんも特設サイトを開設中。大会中、毎日レポートやストーリーがたっぷり更新されていきますよ。(私ももちろん寄稿します)

 

大会に参加するみなさんはくれぐれもコンディション管理に細心の注意を払って、最高の夏を戦ってくださいね!!!

横浜ビー・コルセアーズ 満田丈太郎選手の成長

先週のB1残留プレーオフ2回戦で、横浜ビー・コルセアーズがB1残留を決めました。

 

バスケットのクオリティに関しては「うーん」と思うようなところもありましたが("残留"プレーオフなんだから当然っちゃあ当然)、試合自体は最後までシーソーゲームで、詰めかけたファンの歓声も濃密なもので、すごくエキサイティングなものでした。

 

試合後の囲み取材で、満田丈太郎選手を取材しました。バスケットボールスピリッツ(@bbspirits)の三上太さん、バスケット・カウント(@basket_count)の丸山素行さんという、目が肥えたライターさんらと共に、15分程度の時間の中で試合のこと、1年こと、来季の課題などたくさんお話を聞くことができました。

 

三上さんと丸山さんは、取材の内容を以下の記事としてまとめられています。

 

www.bbspirits.com

 

basket-count.com

 

三上さんは2Qに決めた豪快なブロックをフックに、今季の振り返りや人柄など、コメントも盛りだくさんの内容。丸山さんは富山グラウジーズのキーマン・宇都直輝選手へのディフェンス戦略と今季の振り返りをコンパクトにまとめています。

 

ディフェンスマンとしての開花を予感させた3試合

私はこの試合に際した記事を書く予定がないのですが、自分だったら「ディフェンスの進化」というテーマで彼について書くだろうなと思いました。

 

というのも、学生時代の満田選手は、高い運動能力を生かして走ったり跳んだりするプレーを武器とする、オフェンシブな印象の強い選手でした。ところが今回の残留プレーオフで久々にプレーを見ると、西宮ストークス戦では岡田優選手、富山戦では宇都選手と両チームの日本人エースとマッチアップし、アグレッシブに守る様子が非常に目についたのです。

 

もちろん、2人にはそれ相応にやられました。富山戦の自身のディフェンス評価は両記事が取り上げているように「20点」。それでも宇都選手、ひいては富山のオフェンスリズムを狂わせたのは間違いなく満田選手でしたし、コーチ陣からのディフェンスマンとしての期待を感じました。同ポジションの竹田謙選手、高島一貴選手という、いずれも老獪なディフェンス技術を持つベテランから得るものも非常に多いのだと思います。

 

第一印象は「変な人」。実はそうでもなかった

私は満田選手を、非常にマイペースでゴーイングマイウェイな人だと思っていました。

 

初めてインタビューしたのは彼が大学1年生のときでした。突然、バイク川崎バイクのネタを口ずさみ始めた衝撃は、忘れようにも忘れようがありません(笑)。

 

※以下がそのときの記事です。若いですね~。

cs-park.jp

 

 

撮影場所にボサボサの頭で現れて「このままでいいです」とのたまったり、伸ばし途中のヒゲを「なんとなく」剃ってみたり、おそるおそる聞いた「ご両親は日本人ですか?」との問いに「イラン人のハーフです」と即答したり(※お2人とも日本人だそうです)、ひたすら変な人という印象でしたが、意外と打算的というかしたたさを持っていますし、言葉も巧みですし、取材を重ねるたびに「ただの変な人ではないな」と思うようになりました。

 

プレーオフ1回戦で取材した際には、メンタルの弱さについても話してくれました。今季、尻上がりに調子を上げていった背景には、そんな自分とうまく付き合える方法を見つけたことも大きかったそうです(詳細はいつか、どこかの媒体記事で)。

 

「守」のシーズンを越え、新たなステージへ

日本古来のお稽古は「守破離(しゅはり)」という3つの段階を踏んで上達すると言われています。師の教えに忠実に従う→別の人から教えを乞う→独自のやり方を確立させるというステップですが、富山戦後の満田選手の言葉から、今年は「守」の1年だったということがよくうかがえました。

 

さて、来季の満田選手は「破」まで進むことができるのでしょうか。シーズンインが今から待ち遠しいです。