バスケットボールを仕事にする上で大切にしていること(自己紹介として)
はじめまして
フリーライター/編集者の青木美帆と申します。
国内バスケットボールの周辺に生きる人の声を拾い集めて、あちこちの雑誌やウェブサイトに記事を書いたり、企画を立てたりしています。過去には「中学・高校バスケットボール」という雑誌も作っていました。
今までもtwitterやfacebookで散々自分語りをしてきましたが、せっかくのいい機会なので、どんな主張を持って仕事をしているかを整理してみることにしました。
どんな仕事をしているかは、こちらからご覧ください。
バスケ未経験者にこそ伝えたい
そもそも私自身、バスケ部に所属したことがありません。
高3の夏、思いがけず観戦した能代工業のゲームをきっかけにバスケにどハマリしていくわけですが、当時の私の憑りつかれようは尋常ではありませんでした。月刊バスケットボールをバックナンバーから買い集め、大学受験のピークにウインターカップのビデオを毎日毎日繰り返し見ていました(ビデオなので「一日一回」という限度を比較的守りやすかったですが、当時youtubeがあったら間違いなく大学に落ちていたと思います)。そしてその挙げ句、こんな仕事をしています。
自分自身がそんな経験を経て現在に至るので、「バスケをしたことがない人、見たことがない人にとってもバスケは絶対に楽しいものである」という確信のもと、未経験者にこそ響くものをつくりたいという思いは常に持っています。
国内バスケを生業とする記者のみなさんは競技経験者が非常に多いので、「そういう方々に付け焼き刃の専門知識で太刀打ちできるわけがない」と早々に決めつけてしまった感もあります。でもまぁ、よかったのかなと思っています。
「媒体-読者-関係者」の幸せならせん構造
さまざまな課題が山積みのバスケットボール界ですが、願わくば、みんなが幸せになれるものばかりをつくっていたいタイプです。
「自分:掲載対象にポジティブな刺激を受けて記事なり媒体をつくる→読者:掲載対象を好きになる→対象者:ファンの思いが励みになり、いっそう頑張れる→自分:よりいい刺激を受ける・・・」。こんな流れがうねりとなって上昇気流になってくれればうれしいなと思っています。
夢は「日常に根差したバスケットボール」
「父子の休日の過ごし方」として1対1が浮かぶように、ひいきチームの勝った負けたで何時間でも飲酒できるように、大勢のファンがレプリカユニフォームを着て意気揚々と試合会場に向かうように・・・。
もっともっとバスケットボールが多くの人にとって身近な存在になる未来を心待ちにしていますし、その手助けとなる仕事をしていきたいです。
ブログ開設は、覚悟でもあります。
初めて記事が商業誌に載ったのは2004年、大学2年生の冬でした。バスケットボールを書いてお金をいただくようになってもう10年ちょっとが経ちます。
その間に、さまざまな事情で違う道へと進んだ同業者も見てきましたが、人のツテどころかバスケットボールとの関係すらないところから無理矢理居場所を作り、なんとか10年、この業界にしがみついてきました。あまり欲がなく、何事も適当にやってきた私が人生で初めて必死に努力して手に入れた宝物です。
Bリーグの誕生、女子代表の快進撃、渡邊雄太選手や八村塁選手など有望選手の登場――。日本バスケットボール界は未だかつてない程(自分史上)のワクワクで膨れ上がっています。また、私事ではありますが昨年末に第一子となる息子を出産し、仕事人としての自身のありかたを自問自答する日々です。
さまざまな変化の大波の中に揉まれる中でも道標を見失うことなく、誠実に仕事と向き合っていくために、このブログを立ち上げました。よかったらぜひ、ふらりとのぞいてやってください。
2016.8.30.青木美帆