ブルーノオト

国内バスケットボールをメインフィールドに活動中。フリーのライター/編集者、青木美帆のブログです。

神奈川2チームの開幕節で会場演出について思ったこと

横浜ビー・コルセアーズと川崎ブレイブサンダースの開幕節を取材してきました。子守りの関係で両方とも2日目でしたが、神奈川のプロチームの記念すべき開幕節を見届けられてよかったです。

ツイッターでフォローしている県内の高校プレーヤーたちも多く会場で観戦したようで、「すごい楽しかった」「また行きたい」など、大変興奮した様子で綴っていました(某高校生は会場数時間前から席取りの列に並んでいたそうです。しかも2番目。気合い入ってるな~)。

 

ここでは会場を見ていて気になったことをつらつらと。

 

 

好感度大だった横浜のアリーナMC

横浜はアリーナMCのお二人が素晴らしかったです。耳触りのいい落ち着いた声で「なぜファールだったのか」「ゴールテンディングとは何なのか」「残り1分10点差でもひっくり返るのがバスケットの面白さ」などなどていねいに解説してくださいました。一見の人にとってすごく分かりやすかったと思います。

川崎のMCの方も別に嫌な感じではなかったですが、「Thunders」の発音が良すぎて、果たして一見のお客さんにちゃんと「サンダース」と伝わっているのかが気になりました(どうでもいいか)。

 

 

音響のさじ加減と観客のエリア分け

両ホームもそうですしリーグ自体の開幕戦もそうでしたが、音響のさじ加減は今後検討してもいいのではないかと感じました。どこもとても音が大きくて、隣の人との会話すらままならないのが地味にストレスでした。

今日たまたま見ていた「シューイチ」(NTV系)で、葦原一正・Bリーグ事務局長が中山秀征さんに「Bリーグは会場全体が野球のライトスタンド」と説明されていました。要は会場全体がコアゾーンということですが、現状では特定のチームを愛し応援に熱中する観客の割合はそれほど多くはないと思います。

自分がお客さんとしてBリーグを見に行くことを想像してみました。私にはひいきチームがないので(そもそも仕事以外でトップリーグの試合を見に行ったことがない)、中立で同行者とどうでもいいうんちくを語りながら試合を見ると思います。でもこの爆音の中、果たしてそんな試合の楽しみ方が可能なのだろうかと疑問に思いました。

「応援ガチ勢」「見るのが好き勢」「家族勢」などなど、観客のエリア分けも今後の課題になってくるのでしょうか。野球は前述の通りライト側が応援席になっていますし、サッカーも「本気で応援しない人は立ち入りをご遠慮ください」と書かれた一角が設けられています。収容人数が少なく音がこもりやすい体育館ではありますが、ぜひ工夫してもらいたいです。

 

 

地味に気になったトイレ問題

すごいどうでもいいことですが、バスケはトイレに行くタイミングが難しいスポーツですね。行くとしたらハーフタイムの15分間(Bリーグは規定で15分になっています)になるのでしょうが、例えば5~6000人以上の集客があった試合で、この時間だけで人数をさばけるものなのでしょうか。海外諸国のバスケット専用アリーナはトイレが他のアリーナより多かったりするのか、気になりました。

 

この週末は多くのメディア陣があちこちの開幕戦を行脚されていました。その方々が各会場にどんな印象を抱いたのか気になります。また、サンロッカーズ渋谷がホームアリーナとする青山学院大記念館は、学校施設ということもあって規制が多いと聞いています。その中でどんな演出を凝らすのかに注目しています。