日本のバスケットボールのまわりで生きている人のブログ(仮)

あっちこっちの媒体で国内バスケットボールの記事を書いたり企画を提案している青木美帆のブログです

ウインターカップを振り返る(前半)

安野モヨコさんの「働きマン」という漫画で、主人公の週刊誌編集者がお父さんにこんなことを言われるシーンがあります。

 

「たいして知りもしないのに記事にして、人様に迷惑かけるんじゃないぞ」

 

たいていのメディアの人間は、圧倒的に物事をよく知りません。なぜなら当事者でも関係者でもないからです。当事者たちだって隠したいこも思い出せないこともあるでしょう。そこからなんとかして正しいことを掘り出して記事にし、当事者たちのかわりに情報を伝播するという仕事。改めてその責任の重さに吐きそうになりながら、このブログを書いています。

 

例年だと昨年の大会やカップ戦、インターハイや国体の取材の蓄積でわりとスムーズに書けていましたが、一昨年のウインターカップ以来全国大会に足を運んでいない身なので、今回のウインターカップ期間中は何度も何度もこのお父さんの言葉が頭に浮かんで、「うっ…」と胸を押さえました。事前情報を舐めるように読み、試合を凝視し、最大10数分という短い囲み取材で(注目度の高い監督や選手には下手したら1つくらいしか質問できない)自分が書きたい内容に関する正しい情報を、どのような質問を駆使して聞き取るか。大会取材というのは瞬発力勝負ですが、それが圧倒的にない当方はブランクもあってヒイヒイでした。

 

というわけで、どれだけ正しいことに迫れたか改めて不安で仕方がないですが、ウインターカップ関連の原稿を、簡単な取材後記を入れて紹介します。振り返ってみるとわりと大量だったので前後半に分けて。

 

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数年前にJBA関連の取材を担当していた時から知っていた選手。とにかく一生懸命で、コーチ陣や先輩選手にとてもかわいがられていました(一度取材中にカンチョーされててすごい痛そうだった)。これからサイズ面で苦労するでしょうが、持ち前の気持ちの強さを生かして成長することを楽しみにしています。

 

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あちこちのコートを周って「何を書こうか…」と思い悩んだ末に、気持ちのいいディフェンスで勝利をつかんだ盛岡南を。永田渉選手、いい選手でしたね。大学でいっそう飛躍するのではないでしょうか。

 

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「たった1人の3年生、しかもそれがマネージャーってのが気になる」と、大会前からアタリをつけていた根岸マネージャーについて。試合中もひたすら彼の一挙手一投足を見ていました。SNSではかなり反響をいただいたようです。頑張っているのは選手だけでない。マネージャーだって戦っているのだ。

 

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この日の注目ゲームから。事前の取材不足が否めず、取材での突っ込み方が圧倒的にダメだった。不完全燃焼。

 

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上位進出を目された我らが川崎代表の桐光学園は、まさかまさかの初戦敗退でした(育英はとてもいいチームでしたね)。川崎ブレイブサンダースが横断幕に寄せたメッセージや600人超の応援団のことも書きたかったのですが、ちょっと変化球で。ある程度密に取材を重ねていた桐光学園だからこそ書けた記事でした。部員ほぼ全員とケンカしてコミュニケーションを培ってきたという三島選手。ベンチで指揮をとる日はいつになることでしょうか。

 

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能代工業を倒したという話題で書こうかなとアタリをつけていましたが、広報アンケートに書かれた「横手者」という言葉が気になり、たまたまカメラ席で隣にいた地元新聞社の方とお話をしてみたところから、ちょっと抒情的なものを書いてみたいなと思い立ち、こんな記事になりました。こちらもアクセス数がとてもよかったそうです。

 

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東山との戦いで感じたこと、ケガからの復帰、キャプテン交替などなど取り上げたいトピックをうまく集約できず、若干散漫になってしまったかなという印象。柳川選手が魅力的な人物なだけに、取材不足が悔やまれます。

 

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「言葉」にフォーカスした記事。囲み取材で某ライターさん(わりと視点が似ている+あちらは事前取材などでこちらより情報量が多い)と内容が丸被りになりそうな気配を感じ、どうしたものかなと思っていたら、ちょうど隣で山口主将が別の取材を受けていたので、彼のコメントを加えることで独自色を加えました。来年も楽しみな選手です。

 

【後編に続く】